前回でバッサリ開く → 熱加工までを行った結果がこれ。

開いたまんまでは当然いけませんので、今度は縫合作業に移ります。
といっても縫うわけではないですけど。
使用するのは、みなさんおなじみ
プラリペア。(くじら風に)
付属の粉に付属の液体を加えると、化学反応を起こして固まります。
レジンが元らしいですが、詳しい使用法等はリンク先を参照してください。
ちなみに我が家でこれを使用すると、必ず嫁さんに「歯医者さんの匂いがする」と言われます。
うちの嫁さんみたいに歯医者に行って「これってプラリペアですか?」と
すっトボケた質問しないようにしましょう。
まずは接合する部分をマスキングテープで裏打ちします。

プラリペアは紙には融着しませんので、あとからマスキングテープをはがせば
切断された隙間のみが埋まっている状態になります。

完全に硬化するまでは粉と液体の分量にもよりますが、10分もすればカチカチです。
液体を多めにすれば傷や隙間等に流れやすくなりますが、当然ヒケ易くもなります。
また硬化は表面から徐々に内部へとすすんでいくため、半硬化状態を見極めて、
固まりかけの状態で形を整形するといった応用技も使えます。
(見極めに失敗すると指にくっついてえらいことになりますが、、)
さて、ここまで進んだ状態で本物のほうがいよいよ開幕前の最終テストに突入です。
各チーム大幅な空力アップデートという情報もありますので、いったん作業を中止します。
そういえば京商から248F1も発売されてましたので、
閑話休題でここまで紹介した加工法をもとに、「ちょっとかっこいい248F1をつくる」を計画中。
(これまたリクエスト次第ですが 笑)
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では計画通りに加工していきましょう。
まずはリアデッキを下げこんでいきます。
リューターにサークルカッターを取り付けて、ばっさりと切り込みを入れて行きます。
エグゾースト付近もばかっと開きます。

斜めから見るとこんな感じ。

ここからはポケットトーチで炙って曲げるという熱加工に入ります。
ポケットトーチは
こんな感じでいろいろ売ってますが、
私は近所のホームセンターで見つけた100円ライターを入れるタイプを使ってます。
炎の噴出量を絞れるタイプのほうが加工は楽かも。(ちょっと高いです)
下の写真の位置を炙って、やわらかくなったところを曲げていきます。

ポケットトーチはかなり炎が出ますかから
くれぐれも火事には注意です。火傷は自分が痛い目を見るだけですみますが、特にRCや模型関連の道具は
火気厳禁なものが多いですから、最悪は
某作家のように命を落とす危険もありますので。
とまあ、大げさな部分もありますが換気にも注意しましょう。
で、熱加工の様子を動画撮影しましたのでアップしてみました。
続く。
さて加工に入る前に、いろいろと
妄想して計画してから着手します。
まずは昨今のF1マシンスタイルのキモともいえる
サイドポンツーン~リアデッキ周りを考察します。
仮組状態のサイドフィンをはずして見ます。
取り付けいちの水平面にサイドフィンが乗っかる形で装着されてます。

後ろから見るとこの水平面がメインシャーシと接触してますので、
この位置より下には下げられません。京商も結構頑張ってますね。
ですが、実車の写真を見るとサイドリアデッキがかなり下がってますから、
必然的にサイドフィンの取り付け位置もかなり下になります。
比較写真


MIAの空力開発では
メインシャーシは加工しないという絶対的なルールが存在しますから、
実車と同じまで下げるのは無理ですが、雰囲気は出したいところ。
で、先ほどの取り付け位置水平面が限界であればそこを
サイドフィンに見立ててしまえばよいわけです。

次は下から眺めてみましょう。

近代F1マシンではサイドポンツーンのスキャロップ(えぐれ)は欠かせないディティールですが、
金型で抜かなければいけないミニッツボディでは、”えぐれ”の表現は難しいですね。
ここもメインシャーシとの隙間を可能な限り埋めることで”えぐれ”を出していきます。

写真の赤い部分はクリアランスになってますから、逆にこれだけ絞りこめるということになります。
次回は実際に加工していきます。
==このネタを見てくれているかたへ==
製作に没頭していくと、ついつい写真撮るのを忘れてしまいます(笑)
で、ボディ加工も数台こなしていくと、自分達では「当たり前に」加工している部分が
実はこれから製作を始められる人にとってはわかり難いポイントだということもあるかも。
「この辺の加工についてもうちょっと知りたい」というリクエストをコメントにもらえると
写真を撮るポイントをつかみやすいので、もしなにかあればよろしくです。
その他チームの新車発表をすっかりスルーして「変態ノーズ」ってタイトルだけ
トップに置いといたら、あっというまにアダルト系スパムコメントに侵食されてました、、。
というわけで、早めに記事を下げるために製作記を書いてみます。
(HRF1さんからもリクエストいただきましたし 笑)
まずはベースとなるボディと資料写真を見比べて構想を練ります。

ベースに選んだのはF2005のホワイトボディ。
これもなかなか頑張ってはいますが、いかんせん昨今のF1モデルに見られる
“エロい”くびれや絞りが足りません。

既製品のF2005もかなり雰囲気を出そうと頑張ってはいますが、
リアデッキはもっと落とし込みたいところです。

インダクションポッドとヘッドプロテクターも近すぎますね。
また、今年はレギュレーションでサイドのヘッドプロテクターの高さが上がってますのでここも加工が必要に。

サイドフィンも雰囲気は出てるんですが、いまどきのF1には全然追いついてません。
まずはリア周りを下げる方法を取り入れてみましょう。
次回へ続く。