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電子制御デフ(ボールデフ)を組もう 




電子制御デフ(ボールデフ)を組もう


今回はミニッツF1の要でもあるボールデフを組ましょう
ミニッツF1ではダイレクトドライブ方式を採用しています。
モーターで発生した駆動力はスパーを介して、直接駆動輪に伝達されます。
このため、駆動力が直接伝わる部分=デフがスムーズで
ないと左右のリアタイヤに適正な駆動力が伝わらずに、
旋廻速度だけでなく直進安定性にまで影響が出ます。

MIA教訓

DD車はデフが命!!

近代F1でもTCS(トラクションコントロール)と併用して電子制御デフにより駆動力を左右輪に効率よく伝達させることが重要になっています。



さて、「ボールデフセット」として完成状態で販売されていますが、
もちろんこのまま組むわけがありません。
量産品をいうものは生産効率が優先されますから、
細かな部分の調整は行き届いていないと考えたほうがいいでしょう。

さっそくボールデフをばらしていきます。





まずはデフのハウジングをとめているEリングを外します。慣れてくると精密ドライバー(-)でテコの原理を利用してEリングを外せます。
この時、デフの締め込み調整用の部品は外し、左右のハウジングが完全にフリーな状態で作業します。
精密ドライバー(-)では作業がしにくい場合は、タミヤから発売されている
「Eリングセッター(2mm)」を使用するとスムースに作業ができます。外したEリングを飛ばさないように注意しましょう。



Eリングが外れたら、デフプレートや右側ハウジングにはまっている
ベアリングも外しておきます。
スパーギヤからデフボールもばらしますが、付属しているボールは
使わないのでここでさよならしてしまいましょう。





デフの各パーツをティッシュ等の上にきれいに並べます。
先ほどさよならしたデフボールの代わりに、IRS製のデフボールを使用します。
これは各ボールの径のばらつきが少ない優れもの。
100個入りなのでメンテするときの交換にも便利です。



ピンセットでケースから6個取り出します。
ケースの中にはグリスが塗られた状態で入っています。
(最近のはグリスついてないみたいですな)




デフボールを取り出したら、
・デフプレート
・左右デフハウジング
・デフボール
・スパーギヤ
をクリーナーで脱脂します。
元からついているグリスや油分を完全に除去します。






脱脂がすんだら、デフプレートとデフハウジングをゴム系の接着剤で固定します。
接着剤はG17やスーパーXなどを使用するといいでしょう。
先ほどばらしたデフシャフトに少量接着剤を取り出し、ハウジングに塗付します。
べったりと塗らず、3箇所程に点付けする感じでOKです。
デフプレートがあたる部分以外に接着剤が付かないように気をつけましょう。





次にデフプレートを貼り付けます。
デフハウジングにデフプレートを圧着したら、点付けした接着剤が全体に行き渡るように
デフプレートをハウジングに押さえつけながら2~3回転させます。

このとき、ハウジングとプレートの隙間から接着剤がはみ出てきても決して触ってはいけません。



左右とも貼り付けたら、しばらく乾燥させます。
だいたい2~30分は放置しておいたほうがいいでしょう。
待ち時間に他の部分の調整をするのもいいですね。ここを参考にフロントサスを整備してみては?




完全に乾燥したらもう一度デフプレートを脱脂します。
このときはみ出た接着剤があれば、爪などで軽く削って除去しましょう。

極め付けにスムースなデフを組むのであれば、
ここでプレートを研磨するのもひとつの手でしょうが、
平面を出すには熟練が必要ですし、そこまでしてもワンクラッシュですべてパーですから、
決してミスをしない人、ミスしたらまたデフを組みなおす根気のある人のみ研磨してください。

もちろん、私はそんな腕も根気もありません(笑)






スパーにデフボールをセットしていきます。
まずスパーギヤのボールをはめる穴にデフグリスを塗付します。
デフのグリスはアソシ製のシリコングリスがオススメです。
チューブ上の容器に赤い文字で製品名が書いてあるものです。

塗付するグリスの量は、大体ボール穴が埋まる程度で充分です。グリスの量が多かったり少なかったりすると、デフの差動に影響を及ぼしますので注意が必要です。

もちろん、ボールをはめるときもピンセットを使用します。
せっかく脱脂したので、皮脂がつかないようにしましょう。




デフシャフトは付属の鉄シャフトではなく、オプションのチタンシャフトを使用します。
ボールデフはギヤデフに比べて重量が増加しますので、少しでも軽く仕上げましょう。
チタンシャフトを使用しることで、旋廻中の転がり感がかなり増加します。




チタンシャフトにデフの各パーツをセットします。
このときに間違えやすい箇所として、スパーギヤの向きがあります。
スパーギヤをよく見ると、リブがある面とない面がありますが、
このリブが外側(右後輪側)になるようにセットします。





きちんと部品をセットしたら、各パーツを馴染ませるようにデフを慣らします。
調整ネジをいっぱいまで締めこんでスパーギヤを手で固定したまま、
ゆっくりとシャフトを回して、デフプレート・デフボール・スパーギヤの
当たりを出します。
時々、調整ネジを緩めてゆっくりとデフを差動させひっかかる部分が
ないかを見ながら無理に力を入れたりせず、丁寧にデフを慣らします。

車が変に巻き込んだりするときは、まずデフの差動をチェックし、引っかかりを発見した場合は
この慣らし作業を再度行なうことで、ある程度巻き込みの症状が改善されます。




デフの慣らしがすんだら、今度は組み付けです。
ギヤケース側にセットするスペーサーを忘れずに。




ここからが超重要ポイント。
左側の芋ネジを締めこむ部分は最初の締め込みが肝心です。
この締め込み位置によって、車軸の左右方向へのガタの量が決まります。
最初に締め込んだ位置にネジ跡がつき、2回目以降もその位置に
クセになって締め込まれます。

せっかくデフを慣らしてスムースにしても、車軸部分に抵抗があると台無しになります。






適正なガタが得られるような位置に芋ネジをセットするために、スペーサーをはさみこみます。

オススメは買い物をした際にもらうレシート。
これを1枚にはさんだくらいがちょうどいいです。
隙間にはさみこみやすように、シャフト部分の逃げを切ってやると
作業しやすいでしょう。






左パーツとモーターマウントにセットされたベアリングとの間に、
紙スペーサーをはさみ左右から手で固定します。
スペーサーがきっちりセットされていることを確認して芋ネジを締めこみます。






芋ネジを締めおわったら、スペーサーを取り除きます。
車軸をもって左右に動かすと微妙なガタがある状態が確認できます。

車軸を空回しして、急に止まることなくスムースに回転すれば、
ボールデフの組込みは完成です。

このあとリアタイヤを取り付けると思いますが、ここでも注意が必要です。
左のリアタイヤのナットを締め込む際に、力任せに締め込んでしまううと、
ここで作ったガタの部分が圧迫されてしまうことがあります。
左リアタイヤのナットを締めるときは充分に注意しながら締め込み、
ナットが回らなくなった時点でほんの少し、力を加えるだけで充分です。
こういった部分も含めてもう一度、

MIA教訓

DD車はデフが命!!

またまたつづく(笑)
[ 2004/05/03 00:00 ] Tips | TB(0) | CM(0)

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